ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序

これは自分のための備忘録。あらすじとその時々の自分の感想を記録するので対外的なものではないが、一応面白いかもしれないので公開します。一ヶ所シン・エヴァのネタバレありますが直接的表現は避けています。

シン・エヴァを視聴後漫画全巻読破状態からのスタート。

 

最初はシンジ君とミサトさんの邂逅と使徒襲来。これが使徒かと動く使徒に感慨を覚えつつ、視聴者に名前を教えてくれる(「あなたがシンジ君?」「ミサトさんですか?」ぐらいのやり取りがあった記憶)そのサービス精神を称える。そこから使徒とのカーチェイスのような描写から軍を用いた使徒への攻撃。このあたりは映画ならではの迫力で漫画で知っていたもののやはり動いていると心をも動かされる。「ぼくらの」同様軍なんて役には立たず、ATフィールドによって自慢のN2爆雷でも倒せない使徒に対してゲンドウ率いるネルフにバトンが渡った。

 ミサトさんにつれられネルフの拠点『ジオフロント』に案内されたシンジは赤木リツコに会った後、父ゲンドウに対峙する。エヴァに乗れという父にできっこないという当たり前の回答をするシンジ。チュートリアル抜きの実戦配属はOJTにも程がある。仕方ないからと重症のレイを呼ぶと使徒の攻撃の衝撃でベッドから崩れ落ちるレイ(ここは漫画にはなかったシーン)逃げちゃだめだの名自己暗示の後にシンジはエヴァに乗ることを覚悟。なぜか敵射程圏内にエヴァを出撃させる無能采配により戦闘開始後に攻撃されなすすべなくパイロットの信号が途絶えるもエヴァ再起動後鬼神の如き強さで使徒を倒した。ゼーレの会議、人類補完計画がちらっと移りすべてはゼーレのシナリオ通りにというお決まりのセリフが聞けた。

 知らない天井だというまたしても有名なセリフから日常パート開始。シンジはミサトさんが引きとることになり同居生活の始まり。帰宅に際して街を一望できるところに立ち寄る。地下からビルや建造物が生えてくるその描写は一見壮観で都市防衛をシンジに実感させるがこれの合理性は一体なんだ?安全のために地下で過ごせよ。使徒戦隊ものの怪人じゃないんだぞ。(こちらの都合のいい時に襲撃してくれる存在という意)

 家に到着。シンジのお邪魔しますをお帰りに正すミサトさんエヴァンゲリオンは挨拶に敏感ですごくいいと思います。部屋は獺祭とビールで散らかっててミサトさんのすさんだ私生活が伺える。風呂は命の洗濯よということでお風呂に入ろうとするシンジに温泉ペンギン「ぺんぺん」登場。流れるように開閉ボタンを押して冷蔵庫に入り新聞を読むその姿に笑う。シンジが風呂に入りながら「風呂っていやなことを思い出すな」と零すそれもしかしてLCLですか?

 そしてシンジは学校に通うことに。ケンスケとトウジに呼び出されトウジは妹がエヴァのせいでけがをしたとシンジを殴る。(ネルフの情報規制どうなっとんねん一般人にパイロット特定されてますよ)僕にとっては感動の再会。再会の悦に入る間もなく屋上でレイに召集を伝えられた後、第二の使徒襲来。まずは前回同様軍部による制圧が試みられるがミサトさんに税金の無駄遣いと唾棄される。そしてエヴァ初号機を出撃。うようようごめく爬虫類のような使徒に苦戦する。倒れこんだ近くにはエヴァ使徒の戦闘見たさに地上にいたケンスケとトウジが。漫画版と違ってミサトさんの采配で二人をエントリープラグに入れる。漫画版と異なり、シンクロ率に影響を及ぼすことはないもののアンビリカルケーブルが切断されており活動時間に限界が。ミサトさんは撤退を指示するもシンジの独断でプログレッシブナイフを取り出し使徒の核を切りつける。何とか活動終了間際に使徒の活動停止に成功する。

 戦闘終了後、ジオフロントにてミサトさんに命令違反を詰問されるも中学生らしく不貞腐れるシンジ。倒したからいいじゃん。エヴァに乗ればいいんでしょと幼い印象を受ける。シンジは父親に認められたい、ほめられたいその一心でエヴァに乗ろうとしていることが明らかとなる。

 ここからレイとシンジが接することが増える。レイの家に行ったシンジがシャワーに浴びた後のレイを目撃し、その後躓き引き出しに入ってた下着事倒れこむとLOVEるよろしくな展開になるもレイは冷静沈着。レイにとってはゲンドウの割れたメガネに視線が集中していた模様。

 シンジはエディプスコンプレックスに陥っていて反発心から「あんな父親なんて」と発言するがそれにすかさずレイがビンタ。ここは漫画版にはなくもやもやしてたのでいいぞレイよくやったと胸のすく思い。

 そしてついに三体目の使徒襲来。強力な遠距離攻撃によってシンジは発進直後攻撃を受け凄惨な目に合う。治療後またしても知らない天井を見る。近くにいたレイに乗りたくないというシンジに対してレイは私が乗るわと涼しく対応。その後ミサトさんは指令室にいて僕だけが辛い思いをしていると吐き捨てるシンジにミサトさんは第二の使徒リリスのあるジオフロント最深部へ案内する。そしてこのリリス使徒が邂逅すると人類は滅亡すると告げて命を懸けているのはシンジだけではないことを教える。(セカイ系だ!)

 その後かの有名な日本の電力のすべてを陽電子砲に注ぎ込む†ヤシマ作戦†が決行される。その準備光景は筆舌に尽くしがたいが男の子ならときめくこと間違いなし。作戦が告げられシンジは砲手、レイはシンジの盾となる。弱音を吐くシンジにレイが「あなたは死なないわ。私が守るもの」というもシンジは「僕に守る価値なんてないよ」と実になよなよしい。

 発信の前に二人はエヴァの上に並んで沈む夕日を眺めながら問答する。

綾波はなぜエヴァに乗るの?」

「絆だから、みんなとの」

「強いんだな綾波は」

「私には他に何もないもの」というやり取りの後に発進。

膨大な準備を尽くし、全国民の思いを乗せた陽電子砲による攻撃は直撃するもその後再生。そして砲手のいた山が半分吹き飛ぶほどの強烈な反撃を受ける。ミサトのいる司令部もそのあおりを受けるほどであったが何とかギリギリ第二射が可能なことがわかる。ゲンドウはシンジを更迭しようとするもミサトさんは自らの意思で降りない限り彼に託すべきとそれを棄却。そして第二射で射止め、使途は活動停止。シンジはすぐレイを助けに向かう。エントリープラグを父親同様に必死で開けて中にいたレイを助け出す。ここで超絶有名な「笑えばいいと思うよ」からのレイの笑顔で本編終了。ハラショー

 最後に地球外(おそらくは月?)のカヲルくんの誕生を見てBeautiful Worldが流れる。次回予告でミサトさんの「サービスサービス♪」も聞けて満足。

 

最後にどの場面か忘れたが印象に残っている物語上重要と思われるシーンを取り上げる。

・ゲンドウとその妻ユイが子の名前を決める音だけのシーン。男ならシンジ、女ならレイという話が出ている。シン・エヴァで初出の情報ではなかったことが僕の中で明らかに。

・時間軸はつかめなかったがレイが登場したエヴァが暴走しゲンドウが手のやけども顧みず必死にレイを助けるシーン。ゲンドウの人間らしい動揺した姿が初めて描かれる重要なシーンである。