【ネタバレ有り】映画ドラえもん のび太の新恐竜

 友人に激推しされていたドラえもんのび太の新恐竜を見てきた。控えめに言ってかなりよく出来ており、面白さは保証できるので見に行く人は見に行った後に覚えていればこれを読んでほしい。絶対見に行くことはないわって人はここでダイジェストを見てドラえもん映画の作り込みの凄さが伝われば幸い。それでは早速映画の内容に。

 

 始まりは恐竜博物館。ホログラムか機械かわからないが迫力の肉食恐竜にビビりまくるのび太とそれを笑うジャイアンスネ夫の構図。同施設の化石発掘体験コーナーで化石を見つけられず馬鹿にされて頭にきたのび太は二人に対して化石じゃなく恐竜を見つけてやると宣言。小学生らしいかわいさある発言である。またここで初登場の恐竜博士っぽい科学者の人は今後何度かお目にかかることになる。

 そこで石ころに躓く。それを抱えてのび太ドラえもんのもとへ爆走。卵の化石だと主張しドラえもんからタイムふろしきで孵化させたいとお願いする。多少悶着があるも無事タイムふろしきで卵を包む。僕の記憶だとタイムふろしきはタイマー機能あったような気がするけど映画ではただ包んで時間経過によるお祈りをするものだった。卵の孵化実験かな?

 卵は翌朝孵化する。有精卵だったんだ。このときの演出が粋で1匹が飛び出した後、場面は1階のお母さんの朝食調理シーンに移る。卵を割って黄身が2つ出てきて「双子だわ」という発言後のび太のシーンに戻り中からおどおどした個体が見つかる。二匹はきゅーとみゅーと名付けられる。

 脇道に逸れるがここできゅーを抱いて「温かい」っていうのび太のシーンが有り、恐竜は哺乳類じゃないから恒温動物じゃないわけで温かいわけなくね?と疑問に思い先程調べたところ変温動物でもなく中温動物という維持はできないが外界より温度を高く保てるという論文が2015年のNatureに掲載されているらしい。時間がなく原文は読めてないが時間のある読者は読んで見てほしい。

 最初の関門は食事、何でも食べるみゅーに対して何も食べないきゅーにのび太は手を焼く。図書館で調べたり冒頭の恐竜博士に訪ねたりしてからのび太の大好物でもあるマグロの刺し身を初めて食べてもらえる。またその夜きゅーは病気になる。夜間に恐竜博士のもとを訪ね、恐竜の病気について聞くのび太らしさを発揮した後チートアイテム「お医者さんカバン」を以て完治。やっぱひみつ道具って神だわ。

 二匹は成長しやがて母親にバレそうになる。登場するひみつ道具は「飼育用ジオラマセット」と「スモールライト」。いや待ってもっといい秘密道具あったでしょ。ほら空間生み出すやつとかさ、壁に貼るだけでスペースできるやつ。とかそんな浅いこと考えた僕をこの映画は本気で見返しに来る。後で吠え面をかきます。さらにおなじみインスタントミニチュアせいぞうカメラで土管や公園、川などをこのジオラマセットに配置していく。これは完全に本筋とは関係ないがあのカメラはどうやって対象を特定していたのか不思議に思ってたのは僕だけではないと思う。今作はそれが明らかになっている。顔認証のように対象物が赤く点灯しそれのみをミニチュア化するのだ。さすがドラえもん、設定が細かい。こうやって二匹は育っていく。ジャイアンスネ夫、そしてしずかちゃんに紹介する。ここで二匹の成長の差も明らかになる。みゅーが空を滑空(飛ぶ)するのに対して、きゅーは尻尾が短く羽も小さいから飛べないのだ。ここが成績が悪く、逆上がりの出来ないのび太と以降リンクすることになる。またここで伏線がもう一つはられる。このジオラマジオラマと銘打ってる通りドーム内は変えられてもドーム街の風景は変わらない。彼らに空を見せてあげたいというのび太の要望に対してドラえもんはリモコンを用いて雨空や青く晴れた空を演出する。これが物語の後半鍵となる。

 二匹を見せたことでのび太の目標は終わりを告げ、この時代に生きてはならない二匹はもとの時代に返すことに。のび太は当初飛べないきゅーを元の時代に返すことに反対するが、母親に見つかりそうになった二匹を「空間移動クレヨン」で屋根に避難させ近所で事件になることもあって元の時代に二匹を返すことに。このちょっとしたイベントで用いられた空間移動クレヨンは後にキーとなるひみつ道具の一つである。

 ドラえもんスパコンを凌駕する謎能力を駆使し、タイムふろしきに包んでいた時間から彼らが白亜紀の恐竜であることが判明し、タイムマシンで二匹を元の時代へ送る旅が始まる。当初二人でいこうとしていたがジャイアンスネ夫、しずかちゃんが来た。こうして5人による旅が始まるのである。

 ここに時代を感じさせる部分があったので強く言及したい。これまでの作品であればここから過去へ行くわけだがドラえもんが「6600年前のジュラ紀は酸素濃度も今と違うからそのままだと行けない」といって探検隊セットを配りみんなに着させるのだ。おお、と唸った。彼らの衣服は映画なのだからやはり特別でありたいのだ。ワンニャン時空伝では現地との交流のため獣耳をつけていたり、のび太とふしぎ風使いでは現地の衣装を身に着けていたりしていた。今回はこういった科学的、合理的判断の元自然に衣装装置の変更を成功させたのだ。やり手である。

 ちょっとした空間の揺れからのび太がタイムマシンの転移先に影響を及ぼし彼らはまずジュラ紀へ到着する。気づかない5人は歩いた先でステゴサウルスやティラノサウルスに遭遇し今いるところがジュラ紀だと確信。タイムマシンのあるところへティラノサウルスから逃げながら戻る。このときのび太が何故か持ってきてた「ジオラマセット」を沼に落としてしまう。なんとか既のところでタイムマシンに乗り込み一行は白亜紀へいくことになる。ここでタイムマシンって降りた地点に戻らないといけないんだ。難儀だね。そして割と(100メートルぐらい)歩いてたのによく戻れたなぁと感心した。

 さて舞台は変わって白亜紀へ。ドラえもんが到着早々「白亜紀だ~」と宣うがその慧眼があればさっきジュラ紀白亜紀と勘違いすることなく捜索せずに済んだよね?しかも初手からタケコプターを用いた安全圏の空中探査。それもさっきやればよかったよね?加えてタケコプターをつけてもうまく飛べないきゅーが描写される。それ使っても飛べないのはもはやビート板を使っても浮けないレベルだけど大丈夫なのだろか。このときかジュラ紀のときか定かではないがマップ機能付き探知機スカーフをみんなに配布する。もちろんきゅーとみゅーにもだ。これが後に秀逸な舞台装置として役目を果たす。秘密道具に無駄なし。探査しているとまたしても大型恐竜に補足されてしまう。まずドラえもんはこういうとき御用達の桃太郎じるしのきび団子を出すも袋の底が破けてて最後の1個は何でも食べるみゅーに可愛く食べられてしまう。次に取り出すのはスモールライト!のハズが大量のイナゴの缶詰が出てくる。いやまじでなんで。スポンサーなの?そうして最後に出てくるのが「ともチョコ」ドラえもんは失敗するも映画ジャイアンが華麗にそのチョコを恐竜の口に投げ入れて無事お友達になる。1時間だけ相手の特徴を模倣できるの良い。しずかちゃんはみゅーと友だちになり羽が生えて飛べるように。のび太はきゅーと、スネ夫は草食恐竜と友だちになる。ここは凄く工夫されているところでパーティーが増えるという快感を味あわせてくれる。これが桃太郎印の吉備団子であれば5+1なところがこの「ともチョコ」であれば5×2とパーティーメンバーが約1.7倍増化する。

 またこの当たりで場面転換の際に謎の組織の長と思われる女が司令する姿が挿入される。敵か味方かはこの時点ではわからない。物語は進んでいき二匹の生息域と思われるところにたどり着く。ここで「あしあとスタンプ」と「たまご探検隊」用いたさらなるパーティーの増強と物語を進行させるブーストひみつ道具が登場。しかしもう日が暮れるということでこの地で野営をするということに。気球型の宿泊施設を展開し焚き火をして野営。このときスネ夫がこの時代にいるはずのない猿を見かける。これは先程の組織の監視の目を示唆している。

 翌朝、探検隊の報告を受けて足跡の先へ。急げや急げと向かう途中で若干のハプニングはあるが足跡のたどり着いた先へと到着する。ここは海辺だった。ここはきゅーの最初に食べたまぐろの刺身の示すところである。彼らは沿岸沿いに生息する恐竜であることが冒頭で暗喩されていた。

ここから足跡が辿れないためこの場を手分けして探すことに。念の為スネ夫ジャイアンにはいざというときのためのともチョコを渡す。スネ夫ジャイアン+恐竜2匹の方から描写が始まる。彼らはうろついているうちに先程監視している猿がコウモリに变化して飛んでいくのを見かける。これを追いかけていくと岩壁をすり抜けるところを見かける。岩壁は見かけだけで通り抜けることが可能だ。二人はその中へと入っていく。中には恐竜の化石が博物館のように展示されており、スネ夫は恐竜の密売について言及する。そう彼らは悪の組織ではないかと。うろついているうちに中の生きている恐竜に襲われる。そこに助ける先程の猿もとい人の姿。それはあの冒頭の恐竜博士に似た容姿の人物である。助けてくれたのかという問いに対して半分正解との答えとともに二人を銃で気絶させる。気絶後、謎のカードのようなものをジャイアンスネ夫に近づけた。これを見たときは二人の記憶を消しているのだろうかと思ったものである。真相は後述。ジャイアンスネ夫パート一旦終わり。

 翻ってのび太の方はその場で大きな鳥の足跡を見つける。そしてその足跡の持ち主である巨鳥に襲われる。みゅーとしずかちゃんドラえもんは空を飛び逃げるが、きゅーはタケコプターの充電が切れてしまい落下。崖から飛ぼうとするもきゅーはまだ飛べずに落下する。自身の命の危機に対してここできゅーは飛べるようになるのかと思ったが気が早かった。きちんと物語は綿密な準備と舞台装置のもときゅーを飛ばす。カタルシスは遠い。

 のび太はきゅーを助けようと空から捕まえるもタケコプターが二人を支えることは出来ず海に落下する。ここでドラえもんファン感涙ものの演出が入る。ここでのび太だけが描写されその横に小さかったピー助の姿。そして海の中で大きなピー助が彼ら二人を背に乗せて泳いでいくのだ。その後、近くの海岸沿いにのび太は流れ着き目を覚ます。近くにきゅーがいることを安心した後近くにきゅーに似た個体を目視。ドラえもんとしずかちゃんが遅れてやってくる。この部分は本当に演出が素晴らしく、のび太自身はピー助に助けられたことに気づいておらず、(あるいは夢をみていたような捉え方になっているか)映画においても明言されていない。過去作品を見ていない人にとっては鼻につかず、気にならない表現でありながら過去作品を見た観衆に対して感動を与える。見事な演出である。古来クロスオーバーとはファン垂涎ものでありながら一歩間違えると閉鎖的で今作からの視聴者を放置することになりかねない。絶妙な塩梅で見事な演出を作り上げたものである。

 場面は転じて、スネ夫ジャイアン。二人は潜水艦の中の牢屋に閉じ込められていたが近くを通った歯の鋭い恐竜と「ともチョコ」で友だちになって、おりから脱出する。そして男のいる司令塔の場所へたどり着き、男とはじめに登場した女の通信の膨張シーンとなる。監視についてなどのやり取りから彼らが本当に悪役なのか見ていて怪しくなってくる。恐竜の密輸ハンターは果たして彼らなのだろうか。

 シーンは切り替わり、きゅーとみゅー達はさっきのび太の目撃した類似個体のもとへと向かう。トンネルのようなところを抜けた先には彼ら個体が飛び回っている楽園のような光景が。みゅーは空が飛べるため彼らと合流し飛び回る。ここでこの世界に来たときのスカーフが輝く。みゅーとそれ以外の個体の外見的特徴は類似しており一見どこにみゅーがいるかはわからないが首元を見てスカーフがある個体がみゅーなのだ。きゅーは飛べなくて、彼らのなかの強そうな個体に攻撃されてしまう。のび太は自分を投射し、きゅーが飛べるように特訓すると言い出す。ここから空を飛ぶ特訓が始まる。

 一方その頃スネ夫ジャイアンは潜水艦がのび太たちのいる島に上陸したらしく、男は島へと行く。スネ夫ジャイアンはそれを見送った後通信していた部屋に入り島の全貌を見る。そして驚きとともに島の既視感を主張。ここでようやく僕は気づく、ここはのび太が落としたジオラマの島であると。ドラえもん達がくぐったものは空き地の土管だったのだ

 そうして必死に飛ぶ練習をするのび太。その厳しい口調にきゅーはのび太を拒絶する。みんな飛べているんだよ。みんな手をそんなにじたばた動かしてないだろ。奇しくも自分に向けられた鋭い言葉を投げつけるのは見ていて辛いものがある。のび太はきゅーのことを思っての発言はもちろんなのだがそれがまたきゅーを追い詰めている。

 一度は二人は離れ離れとなるがのび太がきゅーを心配して、「たずね人ステッキ」を使ってきゅーを探す。島にある山の上の方できゅーは一人で飛ぶ練習をしていた。そんなきゅーをみてのび太も近くの木の枝で逆上がりの練習をする。きゅーにとっての空を飛ぶことはのび太にとっての逆上がり。この時点でエンドは見えたものである。きゅーを飛ばして、最後にのび太が逆上がりに成功して映画は大団円。非常に綺麗なよく出来た物語になる。まさか新海誠虚淵じゃあるまいし、これ以外にドラえもんらしい結末もなかろう。

 スネ夫ジャイアンはその後潜水艦から脱出し、しずかちゃん、ドラえもんと合流。そしてこの島がかつてのジオラマであるということを二人と視聴者に告げる。土管に滑り台、そしてジャングルジムには割愛していたが二匹の成長の記録である身長と名前をマジックで書いたものがあったのだ。そして物語は佳境へ。空から流れ星のようなものが地上に降り注ぐのを目撃し異変が起こる。ドラえもんとしずかちゃんはそれが隕石衝突であり、恐竜絶滅の要因であることに気づき急ぎのび太のもとへ。

 のび太は合流し、隕石とそれにより恐竜が絶滅することを告げられる。のび太はそんなのは駄目だ、きゅーとミューを救うと主張してドラえもんから時間を遡る時計を奪って過去に戻り隕石をなかったコトにしようとする。切迫した状況で時空パトロールが現れる。そう、この物語において悪役であるかのように演出されていた彼らは時空パトロールだったのだ。時空パトロールのび太を捕縛し、皆を現代へと連れ戻そうとするがここで先程の男が使っていたカードのようなものをのび太ときゅーいかざす。そうするとスネ夫ジャイアンと違って眩く光り輝いた。そしてそのカードは時空パトロールの手出しできない存在である証であることが判明する。冒頭の記憶を消していたかのような演出はジャイアンスネ夫に介入することをの是非を判定していたのだ。ならば気絶する前にしてほしかったところではあるが。

 こうして時空パトロールのお墨付きをもらった5人は恐竜救出作戦を開始する。作戦の内容はこうだ。ジオラマには天候変更機能がついているためジオラマ内の天候を維持し、そこに恐竜を入れるというもの。当該の恐竜は例の空間移動クレヨンで移動させるという寸法だ。こうして各自がその役割を持って恐竜の誘導はスネ夫ジャイアン、しずかちゃんとみゅーと友チョコを食べた二匹の恐竜が、島のクレヨンはドラえもんのび太が担当することに。

 ここでドラえもんのび太のもとに例の巨鳥がやってくる。巨鳥が先程練習していた場所にいたきゅーを狙おうとしていたためのび太が必死に妨害するも、タケコプターが取れて鳥のもとに落下、ぶら下がることに。ここできゅーがのび太を救うため立ち上がる。何度も何度も飛ぼうとするもうまく行かず、のび太があわやというところできゅーが空を飛ぶことに成功しのび太を乗せて飛翔する。きゅーは自分の危機でも必死の練習の末でもなくただのび太という存在の危機において空を飛ぶことに成功するのである。そしてこれが時空パトロールが関与できないゆえんでもあった。きゅーは他の個体の滑空ではなく羽ばたくことによる飛翔で飛ぶことに成功。これは後に鳥へと進化の系譜をたどることになる。故に時空パトロールはこれに介入しては行けないというのだ。なるほど物語と現実のうまい折衷案を用いたものである。

 ちなみにこの空を飛ぶ間、ドラえもんは巨鳥に対してスモールライトを探すもまたイナゴの缶詰を大量発掘するというポンコツぶりを見せていく。きゅーが飛び、のび太が救出された後ようやく「イナゴの缶詰!じゃないっ!」といってスモールライトを巨鳥に向け、小さくして難を逃れるのであった。

 ここで恐竜博士の子孫である時空パトロールの一人でこの時代を監視する例の漢によるポエムが挟まるが、忘れてしまった。これを読んでなお劇場に足を踏み入れる奇特な方がいれば自分で確認してもらいたい。あるいは視聴済みの方は思い出してもらいたいものである。

 こうして飛べたきゅーによってクレヨンは島に大きな円を描き、もう一方のしずかちゃんたちも円を描いて恐竜を誘導させ避難させる。この当たり全救済ではなく見える範囲の救済なのが限界を感じてしまうがまあ物語なのでといってしまえばそこまでである。円を描き内側の定義を変更することにより全ワープをさせるというトンチを思いついたが直後島側が耐えきれず生物の終演を迎えてしまうため仕方ないことだろう。

 無事隕石による衝撃を乗り越えて島の中だけ楽園が形成される。タイムマシンの乗り口は当然消え失せてしまったため、のび太たちは時空パトロールの乗り物に乗って帰っていく。二匹にバレることなく帰ろうとしていたもののきゅーとみゅーはそれに気づき追いかけてくる。二匹の首元のスカーフがここでも視聴者にその演出をわかりやすくしている。

 終わりにのび太は夏休みにも関わらず学校の鉄棒で逆上がりをして成功し、空を飛ぶ鳥に描写が移り物語が終わる。綺麗なものである。タイムリープものにありがちなオチに過去が未来に影響をきたす(例えば過去の落とし物が化石として見つかって珍妙なニュースになる等)といったものは取り入れられず、爽やかなのび太の成長の記録として物語は終わるのであった。

 さて、振り返ってみてひみつ道具に無駄がない。舞台装置として十二分の働きをしている。単にひみつ道具は魔法の道具とその性能に甘えて相応の使い方をされるのではなく工夫されて物語上配置されているのだ。そして物語のストーリーはわかりやすい一本道となっている。

ジャイアンスネ夫に恐竜を見せてギャフンと言わせる

②二匹がいた時代に行く。

③二匹の類似個体のいるところへ行く。

④彼らを隕石衝突後の世界から守る

RPGのように直列に物語のミッションが書き換わり推移していく。

非常に工夫されたストーリーにそれを補佐する舞台装置。これらはドラえもんという秘密道具のある世界観だからこそ実現できるものである。

 最後に、小学生の頃に見たっきりだったドラえもんの映画だったがよく工夫されていた素晴らしい作品だった。面白さは保証するし、友人が熱烈に勧めた理由も見たことで一瞬で理解できた。ドラえもん映画はいいぞ。