ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q

引き続き個人的備忘録。今回はがっつりシン・エヴァのネタバレ含めて書いていきます。

エヴァ視聴後、漫画全巻読破状態で序・破を見てからのスタート。

 

戦闘描写からのスタート。マリとアスカが使徒っぽい謎の敵と戦闘をしている。シンジは覚醒後ヴンダーの中でトウジの妹サクラに案内されミサトさんに会う。敵の襲撃でエヴァが出撃する中ミサトさんはシンジに「何もしないで」と言われてしまう。この時シンエヴァでもあった「これだから若い男は」というのが同一人物に発現される。伏線はここから始まっていたのか。

 またDSSチョーカーもここで明らかとなった。謎のDSSチョーカーはシンジの覚醒を未然に阻止し殺す装置であり、さらに主導起動はミサトさんに権限が渡されている。なお、ヴンダーから逃亡する際にミサトさんは最後までボタンを押すことができなかった模様。

 その後アスカと会うもガラス越しに殴られ、(ここがシンエヴァでアスカがシンジに言っていた場面か)サクラからは「エヴァにだけは乗らんでくださいよ」と言われてしまう。ミサトからは今はネルフと対立してヴィレという組織を作り率いていることも聞かされる。ユイの声がする零号機の手に連れ去られて空中浮遊するジオフロントへ回収される。ここで相棒カヲルくんに出会う。またアヤナミとも合流する。

カヲルくんとは連弾を通して仲良くなり、その後自分がニアサードインパクトを引き起こし地上が赤く染まっていることを伝えられる。しかも、アヤナミを助けたと思っていたつもりがそれはクローンということがわかり絶望する。ちなみにゲンドウの妻が綾波ユイであること、レイはユイをモチーフとしたクローンであることが明らかとなった。こうして陰鬱になったシンジはダブルエントリー型の13号機エヴァに乗りたくないと駄々をこねるが、カヲルくんにDSSチョーカーを外してもらいそれをカヲルくんがつけるところを見てカヲルくんを信じて乗ることを決める。またカヲルくんからロンギヌスとカシウスの槍を回収したら世界はやり直せると諭される。

こうして作戦が始まる。槍は二本あって二人で引き抜く必要があるといわれる。(レイはリリスの模造品だから不適合という話も出る)こうして槍のあるセントラルドグマへ13号機で降り立つもヴィレの妨害に遭遇する。アスカは「ほんとにガキね」とエヴァに乗るシンジに憤慨し戦闘する。ここでカヲルくんが槍がどちらもロンギヌスであり槍の形状が違うことに気づく。(カヲルくんの洞察力……。)またカヲルくんが第一使徒から第十三使徒となったことを示唆する描写が挟まれてリリンの王ゲンドウの罠に嵌められたと呟く。シンジを止めようとするもシンジは盲目的にあの槍さえ抜けば世界をやり直せる(激うまギャグ)と信じて暴走し、槍を引き抜いてサードインパクトが始まってしまう。このあたり身を滅ぼされる宗教にはまった人間のようである。失敗を取り返そうとするあまり盲目的に人の言うことを信じて槍とおしてしまうシンジは救いようがないが精神は中学生なので保護者ミサトさんの責任かもしれない。

 このあたりマリはいろいろと物知り顔で発言している。レイの乗る9号機に対してアダムスの器と言ったり、13号機をアダムスの生き残りと言ったり。流石ゲンドウと同世代の人間なだけあるという印象。

 フォースインパクト魂の浄化が始まりガフの扉が開いたものの、13号機の中ではシンジの目の前でカヲルくんがDSSチョーカーにより死亡。最後に「また会えるよ」と意味深に言っていたのはシンエヴァに受け継がれていくんだろうか。カヲルくんとのやり取りは難解で全体像を捉え切れていなかったので二回目の視聴で把握したいところである。アスカとマリの必死の戦闘でシンジのエントリープラグは取り出され放り出され、ガフの扉は閉まり無事フォースインパクトは止められる。

 そうして赤い大地に投げ出されたアスカはシンジ、アヤナミと合流し三人がどこかへ行こうとする描写でQが終わる。この時のシンジはシンエヴァの冒頭同様気力が失われた廃人であり、アスカはそんなシンジを疎ましく思いながらも仕方なく保護して接しているに見受けられた。

 

 最後にどの場面か忘れたが印象に残っている物語上重要と思われるシーンを取り上げる。

・ゼーレの人々の通信が途絶(おそらくは死?)されていくシーン。ゲンドウがゼーレの意思を受け継ぎ救済という名の死を与えているような描写とともに自身の目的が神殺しであることも述べられていた。

 

というわけで一通り見てシンエヴァのよくわからないシーンが随分と解決した。次はエヴァシリーズ未視聴の友人と二回目の視聴に行くのでそこでさらに解像度の高い感傷ができることを期待する。